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内臓脂肪を落とす方法|効果的な運動・食事を紹介

健康診断の結果や体型の変化をきっかけに、「内臓脂肪を落としたい」と考える人は少なくありません。
内臓脂肪を落とすには、まずその原因とリスクを正しく理解し、効果的な方法を実践することが重要です。

この記事では、内臓脂肪の具体的な落とし方について、運動・食事という観点から多角的に解説します。
これから内臓脂肪対策を始めたい人が、自身の生活に取り入れやすい方法を見つけるための情報を提供します。

そもそも内臓脂肪とは?皮下脂肪との違いを解説

体脂肪は、蓄積する場所によって「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類に大別されます。
内臓脂肪は、胃や肝臓といったお腹の臓器の周りに付着する脂肪のことです。
一方、皮下脂肪は、その名の通り皮膚のすぐ下、主にお腹周りや太もも、お尻などにつきやすい脂肪を指します。

内臓脂肪は血中に溶け出しやすい性質を持つため、皮下脂肪に比べて生活習慣病との関連が深いとされています。

放置は危険!内臓脂肪の蓄積が引き起こす健康上のリスク

内臓脂肪の過剰な蓄積は、単に体重が増えるだけでなく、様々な健康上のリスクを高めます。
蓄積した内臓脂肪からは、血糖値を下げるインスリンの働きを妨げたり、血圧を上昇させたりする悪玉の生理活性物質が分泌されます。

これにより、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病の発症リスクが上昇し、放置すると動脈硬化を進行させ、心筋梗梗塞や脳梗塞などの深刻な疾患につながる可能性もあります。

内臓脂肪が溜まる主な原因とは?

内臓脂肪が蓄積する根本的な原因は、食事から摂取するエネルギーが、運動や生命維持活動で消費するエネルギーを上回る状態が続くことです。
このエネルギーのアンバランスは、日々の生活習慣の中に潜んでいます。

特に、食生活の乱れや運動不足は直接的な原因となり、それに加えてアルコールの過剰摂取や睡眠不足、ストレスなどもホルモンバランスを乱し、内臓脂肪の蓄積を助長します。

原因1:消費カロリーを上回るカロリー摂取

食事から摂取するカロリーが運動や基礎代謝で消費するカロリーを上回ると余ったエネルギーは脂肪として体内に蓄積されます。
特に糖質や脂質の多い食事例えば揚げ物や菓子類甘い飲料などを頻繁に摂る食生活はカロリーオーバーになりやすい典型例です。

外食や加工食品は手軽である一方高カロリーで栄養が偏りがちになる傾向があります。
こうした食習慣が続くと消費しきれなかったエネルギーが効率よく内臓脂肪へと変わりお腹周りから徐々に蓄積していきます。

原因2:運動不足による基礎代謝の低下

運動不足は、消費カロリーが減少するだけでなく、筋肉量の低下を招き、結果として基礎代謝の低下につながります。
基礎代謝とは、安静にしている状態でも生命維持のために消費されるエネルギーのことで、筋肉量が多いほど高くなります。

しかし、デスクワーク中心の生活や、自動車での移動が主になると、日常的な活動量が減り、筋肉は徐々に衰えていきます。
基礎代謝が低下すると、以前と同じ量の食事を摂っていてもエネルギーが余りやすくなり、脂肪として蓄積されやすい体質に変化します。

原因3:アルコールの過剰な摂取

アルコールの過剰摂取も内臓脂肪が溜まる一因です。
アルコール自体にカロリーがある上に、肝臓でのアルコール分解が優先されるため、同時に摂取した脂質や糖質の代謝が後回しにされ、中性脂肪として蓄積されやすくなります。

さらに、飲酒は食欲を増進させる作用もあり、唐揚げやポテトフライといった高カロリー・高脂質なおつまみを食べ過ぎてしまう傾向もみられます。
このような「アルコールそのもののカロリー」と「食事によるカロリー」の二重の要因が、内臓脂肪の蓄積を加速させます。

原因4:睡眠不足や不規則な生活リズム

睡眠不足は、ホルモンバランスの乱れを通じて内臓脂肪の蓄積に関与します。
睡眠が足りないと、食欲を増進させるホルモン「グレリン」の分泌が増加し、食欲を抑制するホルモン「レプチン」の分泌が減少することが知られています。

これにより、空腹感を強く感じやすくなり、食べ過ぎにつながる傾向があります。
また、不規則な生活は体内時計を狂わせ、代謝機能の低下を招くこともあります。
質の良い睡眠を十分にとることは、食欲をコントロールし、脂肪の蓄積を防ぐ上で重要な役割を担っています。

原因5:ストレスによるホルモンバランスの乱れ

精神的なストレスが続くと、体はストレスに対抗するために「コルチゾール」というホルモンを分泌します。
コルチゾールには、食欲を増進させる働きがあり、特に高カロリーなものを欲しやすくなる傾向があります。

さらに、コルチゾールは脂肪の分解を抑制し、内臓脂肪としてエネルギーを溜め込もうとする作用を持つため、慢性的なストレスは内臓脂肪の蓄積に直結します。
ストレスを感じるとつい食べ過ぎてしまう「ストレス食い」は、このホルモンの影響も一因と考えられています。

【運動編】内臓脂肪を燃焼させる効果的なトレーニング

内臓脂肪は、皮下脂肪と比較して運動による燃焼効果が現れやすいという特徴があります。
運動を取り入れることで、蓄積された脂肪をエネルギーとして効率的に消費できます。
効果的なトレーニングのポイントは、脂肪を直接燃焼させる「有酸素運動」と、基礎代謝を高めて痩せやすい体質を作る「筋力トレーニング」をバランス良く組み合わせることです。

これらを継続的に行うことで、内臓脂肪の減少を加速させられます。

有酸素運動で効率的に脂肪を燃やす

内臓脂肪を直接エネルギーとして燃焼させるためには、有酸素運動が非常に効果的です。
有酸素運動とは、軽度から中程度の負荷を継続的にかける運動のことで、ウォーキング、ジョギング、サイクリング、水泳などが代表例です。
特に、運動習慣がない場合は、膝や腰への負担が少ないウォーキングから始めるのが良いでしょう。

脂肪燃焼効果を高めるには、1回あたり20分以上続けることが推奨されます。
無理のない範囲で、少し汗ばむ程度の強度でゆっくりと行い、週に3〜5日程度実践するのが理想的です。

筋トレで基礎代謝を高めて痩せやすい体を作る

筋トレなどの無酸素運動は、筋肉量を増やすことで基礎代謝を高める効果があります。
基礎代謝が上がると、運動をしていない安静時でも消費されるカロリー量が増加するため、脂肪が燃えやすく、太りにくい体質へと改善できます。
大きな筋肉群である脚、背中、胸などを中心に鍛えると効率的です。

運動後には、傷ついた筋繊維の修復を助けるために、プロテインなどでタンパク質を補給するのも良い方法です。
また、運動前後のストレッチは怪我の予防や疲労回復に役立ちます。

自宅でできる!おすすめの筋トレメニュー3選

ジムに通わなくても、自宅の室内で手軽に実践できる筋トレは数多くあります。
まず、体幹を鍛える「プランク」は、うつ伏せになり肘とつま先で体を支える運動で、腹筋周りを効率的に強化します。
次に、下半身の大きな筋肉を鍛える「スクワット」は、基礎代謝アップに非常に効果的です。

最後に、お腹の正面を鍛える「クランチ」は、仰向けで膝を曲げ、おへそを覗き込むように上半身を起こす腹筋運動です。
これらのメニューは、特別な器具も不要で、1日5分程度の短時間からでも始められるため、運動習慣がない人でも継続しやすいでしょう。

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【食事編】内臓脂肪を減らすための食生活改善ポイント

内臓脂肪を減らす上で、運動と同じくらい重要なのが日々の食事内容の見直しです。
特に外食やコンビニの利用が多い男性は、意識的に食べ物や飲み物を選ぶ必要があります。

単に摂取カロリーを抑えるだけでなく、必要な栄養素をバランス良く摂取することが、健康的かつ効率的に内臓脂肪を減らすための鍵となります。
ここでは、具体的な食生活の改善ポイントをいくつか紹介します。

筋肉の材料となるタンパク質を十分に摂取する

タンパク質は筋肉の主成分であり、基礎代謝の維持・向上に不可欠な栄養素です。
筋肉量が増えれば、安静時のエネルギー消費量が増加し、脂肪が燃焼しやすい体になります。
食事でタンパク質を十分に摂取することで、筋トレの効果を高め、健康的な体作りをサポートします。

具体的な食材としては、鶏むね肉やささみ、魚、卵、豆腐や納豆などの大豆製品が挙げられます。
これらの高タンパク質・低脂質な食材を、朝・昼・夕の3食に分けてバランス良く取り入れることが重要です。

糖や脂肪の吸収を穏やかにする食物繊維を積極的に摂る

食物繊維には、食後の血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
血糖値が急上昇すると、それを下げるためにインスリンというホルモンが大量に分泌され、余った糖を脂肪として蓄えようとします。

食物繊維を豊富に含む野菜や海藻、きのこ類などを食事の最初に食べる「ベジファースト」を実践すると、糖や脂肪の吸収が穏やかになり、インスリンの過剰分泌を防ぐのに役立ちます。
また、食物繊維は満腹感を得やすくするため、食べ過ぎの防止にも効果が期待できます。

糖質の摂りすぎに注意!主食の選び方と量

糖質の過剰な摂取は、血糖値を急激に上昇させ、内臓脂肪として蓄積されやすいエネルギー源となります。
特に、白米や白いパン、麺類などの精製された炭水化物は吸収が早く、血糖値を上げやすい傾向があります。
糖質を完全に断つのではなく、適量を守り、質を意識することが重要です。

例えば、主食を白米から玄米やもち麦に、食パンを全粒粉パンやライ麦パンに置き換えるだけでも、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
1食あたりの主食の量を、普段より少し減らす工夫も有効です。

内臓脂肪の減少をサポートするおすすめの食品

日々の食事に特定の食品を取り入れることで、内臓脂肪の減少を後押しすることが期待できます。
例えば、サバやイワシなどの青魚に豊富に含まれるEPAやDHAといった不飽和脂肪酸は、中性脂肪を減らす働きが報告されています。

また、お酢に含まれる酢酸には、内臓脂肪の減少を助ける効果があるとされています。
緑茶に含まれる茶カテキンも、脂肪の燃焼を促進する働きで知られています。
これらの食品を普段の食生活にうまく組み合わせることで、より効率的な脂肪対策が可能になります。

脂肪蓄積の原因になるアルコールの飲み方を見直す

アルコールは内臓脂肪の蓄積を助長するため、付き合い方を見直すことが求められます。
まず、休肝日を週に2日以上設けて、肝臓を休ませることが大切ですす。
飲む際には、ビールや日本酒といった糖質が多い醸造酒よりも、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒を適量選ぶ方が良いでしょう。

また、おつまみは揚げ物やスナック菓子を避け、枝豆や冷奴、焼き鳥(塩)など、低カロリーでタンパク質が豊富なものを選ぶ工夫が有効です。
お酒と同量の水を飲むことで、アルコールの分解を助け、飲み過ぎを防ぐ効果も期待できます。

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運動や食事に加えて内臓脂肪を減らす生活習慣のコツ

内臓脂肪の増減には運動や食事といった直接的な要因だけでなく睡眠やストレスなどの生活習慣も深く関わっています
これらの要素はホルモンバランスや自律神経に影響を与え間接的に脂肪の蓄積しやすさを左右します

運動や食事改善の効果を最大限に引き出しリバウンドを防ぐためにも日常生活全体を見直す視点が重要になります

質の高い睡眠でホルモンバランスを整える

質の高い睡眠を確保することは、食欲をコントロールする上で非常に重要です。
睡眠中には成長ホルモンが分泌され、体の修復や代謝活動が活発になります。
睡眠時間が不足すると、食欲を増進させるホルモンの分泌が増え、過食につながりやすくなります。

質の良い睡眠のためには、毎日決まった時間に就寝・起床する、寝る前にスマートフォンやパソコンの画面を見ない、寝室を暗く静かな環境に整えるといった工夫が有効です。
十分な睡眠は、心身の健康を保ち、内臓脂肪がつきにくい体質作りをサポートします。

自分に合った方法でストレスを発散させる

過度なストレスは、食欲を増進させ、内臓脂肪の蓄積を促すホルモン「コルチゾール」の分泌を増加させます。
そのため、ストレスを溜め込まず、日頃から上手に発散させることが内臓脂肪対策にもつながります。

ストレス解消法は人それぞれですが、軽い運動やウォーキング、趣味に没頭する時間を作る、友人と会話を楽しむ、湯船にゆっくり浸かってリラックスするなど、自分に合った方法を見つけることが大切です。
心身がリラックスできる時間を持つことで、ストレスによる過食を防ぎ、健康的な生活リズムを維持しやすくなります。

まとめ

内臓脂肪を効果的に落とすためには、運動、食事、そして生活習慣という3つの柱を総合的に見直し、改善に取り組む必要があります。
具体的には、脂肪燃焼を促す有酸素運動と、基礎代謝を高める筋力トレーニングを組み合わせ、日々の活動量を増やすこと。

食事においては、高タンパク・低脂質を基本とし、食物繊維を積極的に摂取しながら糖質やアルコールを適切に管理すること。
さらに、質の高い睡眠の確保やストレス管理といった生活習慣の改善も、ホルモンバランスを整え、脂肪がつきにくい体質を作る上で不可欠です。ぜひご自身の生活を見直して、今日から内臓脂肪対策を始めましょう!