障害予防
ウォーミングアップで、ケガを防ごう!
スポーツや運動をする前に、ウォーミングアップ(体をほぐす準備運動)をすることは大切です。しかし、なぜウォーミングアップが必要なのか、どのような効果があるのかを理解していますか?ウォーミングアップには、主に3つの効果があります。
①体温、筋温、心拍数、呼吸数を上げる
運動をするためには、筋肉に酸素や栄養が必要です。
ウォーミングアップをすることで、心拍数や呼吸数が増え、血液を循環させる心臓や肺などが活発に働きます。また、体温も上昇し、血液の流れが良くなり循環しやすくなります。
このように、ウォーミングアップは運動による変化にスムーズに対応できるようになります。
②神経の働きを良くする
ウォーミングアップによって脳と筋肉のコミュニケーションがスムーズになり、危険な動きへの対応が速くなることで、ケガを予防することができます。脳は、目や耳からの情報をもとに筋肉に指示を送ります。ウォーミングアップをすることで、この情報伝達が速くなり、反応時間が短くなることが分かっています。
また、バランスや敏捷性も向上し、危険な状況にも素早く対応できるようになります。
③筋肉と関節を柔らかくする
体の関節の動きは、筋肉や腱の柔らかさに影響されます。ウォーミングアップをすることで、筋肉が温まり、関節の動きが広がります。関節が柔らかい状態だと、運動中にケガをしにくくなります。
ウォーミングアップには、集中力を高めたり、緊張をほぐしたりする心理的な効果もあります。また、翌日の筋肉痛も軽減することができます。ウォーミングアップをしっかり行うことで、体が運動にぴったりの状態になり、運動能力が向上し、ケガを予防できるのです。
ウォーミングアップの目的と効果をしっかり理解して、準備運動をしましょう!