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水中ウォーキングのダイエット効果とメリット|プールでの正しい歩き方

水中ウォーキングとは、その名の通りプールの中で歩く運動です。
水の特性を活かすことで、陸上での運動とは異なる多くのメリットがあり、ダイエット効果も期待できることから注目されています。
浮力によって体への負担が少なく、初心者でも無理なく始められる手軽さが魅力です。

この記事では、水中ウォーキングの効果はどのようなものか、目的別の正しい歩き方について解説します。
水の中を歩く運動を生活に取り入れ、楽しく健康的な体を目指しましょう。

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水中ウォーキングで得られる4つの嬉しい効果

水中ウォーキングは、手軽に始められる運動でありながら、健康に多くのメリットをもたらします。
水の抵抗や浮力、水圧といった特性を活かすことで、陸上の運動では得られにくい効果的なトレーニングが可能です。

関節への負担が少ないため、幅広い年代の人が安心して取り組めるのも利点の一つです。
実際に体験した人々の口コミでも、その効果に対する高い評価が見られます。
ここでは、水中ウォーキングがもたらす5つの嬉しい効果について具体的に紹介します。

水の抵抗が全身の筋力アップをサポートする

水中では、どの方向に動いても水の抵抗が負荷となるため、全身の筋肉をバランス良く鍛えることが可能です。
特に、姿勢を維持するために自然と体幹部のインナーマッスルが使われるため、意識しなくても体幹トレーニングになります。
腕を大きく振れば上半身の筋トレに、脚を高く上げれば下半身の強化につながるなど、動き方次第で特定の筋肉へアプローチする筋トレメニューを組むこともできます。

また、水の抵抗は動く速さによって変化するため、自分の体力に合わせて運動強度を簡単に調整できるのも利点です。
陸上のトレーニングと比べて筋肉痛が起こりにくいのも特徴です。

浮力のおかげで膝や腰への負担が少ない

水中では浮力が働くため、体重による関節への負荷が大幅に軽減されます。
水に肩まで浸かった状態では、体重の負荷は約10分の1にまで減少するといわれており、膝や腰、股関節に痛みや不安を抱えている人でも安心して運動に取り組めます。

この特性から、水中ウォーキングは肥満気味で膝の痛みがある人や、腰痛持ちの人の運動としても推奨されています。
また、関節への負担が少ないことから、怪我からの回復期に行うリハビリテーションの一環としても活用されることが多く、安全に筋力や体力を回復させる手段として有効です。

水圧が血行を促進し心肺機能も向上する

プールの中では体全体に水圧がかかります。
この水圧が天然のマッサージのような役割を果たし、血管に適度な圧力をかけて血液の循環をサポートします。
特に、下半身から心臓へと血液を送り返すポンプ作用を助けるため、全身の血行が促進され、むくみの解消やリンパの流れの改善が期待できます。

血行が良くなることで肩こりの緩和にもつながります。
また、水圧は胸部にもかかるため、呼吸をする際に呼吸筋が鍛えられ、心肺機能の向上に役立ちます。
これにより、日常生活での持久力や体力のアップが見込めるでしょう。

心と体をリフレッシュさせるリラックス効果

水に体を浮かべることによる浮遊感や、肌に触れる水の心地よい感覚は、心身をリラックスさせる効果を持っています。
水のゆらぎや音は、自律神経のバランスを整え、ストレスを和らげる働きがあるとされています。

運動による適度な疲労感と、水がもたらすリラクゼーション効果の相乗効果で、質の高い睡眠にもつながります。
日々の喧騒から離れて水中で自分の体と向き合う時間は、精神的なリフレッシュの機会となり、心穏やかな状態を取り戻す手助けとなるでしょう。

水中ウォーキングの基本|効果を高める正しいフォーム

水中ウォーキングの効果を最大限に引き出すためには、正しいフォームを意識することが重要です。
ただ水中を歩くだけでなく、水の特性を利用した姿勢や動きを取り入れることで、運動効果は大きく変わります。

ここでは、基本的なフォームのコツを紹介します。
正しい歩き方をマスターし、効果的なトレーニングを行いましょう。

背筋を伸ばしてまっすぐな姿勢を保つ

水中ウォーキングの基本は、正しい姿勢を保つことです。
まず、お腹とお尻に軽く力を入れ、頭のてっぺんから糸で吊られているようなイメージで背筋をまっすぐに伸ばします。
視線は下を向かず、まっすぐ前方の遠くを見るように意識すると、自然と猫背を防げます。

水深は、胸から肩までが浸かるくらいの深さが適切です。
この深さであれば、浮力によって関節への負担を減らしつつ、水の抵抗を十分に受けることができます。
常にこの基本姿勢をキープすることで、体幹が安定し、全身の筋肉をバランス良く使うことが可能になります。

かかとから着水しつま先で地面を蹴る

歩く際の足の運び方は、陸上でのウォーキングと同じく「かかとから着水し、つま先で地面を蹴り出す」という一連の動作が基本です。
まず、かかとからゆっくりとプールの底に着地させ、次に足裏全体に体重を移動させます。
最後に、親指の付け根あたりで力強く地面を蹴り、前へ進む推進力にします。
この動きを意識的に行うことで、ふくらはぎやお尻の筋肉を効果的に刺激できます。

水の抵抗があるため、焦らずに一つ一つの動作を丁寧に行うことが大切です。
ゆっくりとした動きでも、筋肉にはしっかりと負荷がかかります。

腕を大きく振って肩甲骨から動かす

腕の振りは、上半身の運動効果を高め、推進力を生むために重要な要素です。
肘を軽く曲げ、肩甲骨から腕を動かすようなイメージで、リズミカルに前後へ大きく振りましょう。
腕を前に振る際は水を押すように、後ろに引く際は水をかくように意識すると、水の抵抗を最大限に活用できます。
指は閉じずに少し広げ、水かきのように使うとさらに負荷が高まります。

この動作により、腕や肩周りだけでなく、背中や胸の筋肉も刺激され、上半身全体の引き締めにつながります。
下半身の動きと連動させることで、全身を使ったバランスの良い運動になります。

歩幅は広く、太ももを高く上げる意識を持つ

水中ウォーキングの効果を高めるには、歩幅を普段より広く取り、太ももを高く上げることを意識します。
大股で歩くことで股関節周りの筋肉が大きく使われ、ストレッチ効果も期待できます。
また、太ももを腰の高さまで引き上げるように意識すると、下腹部や太ももの付け根にある腸腰筋を鍛えることができます。

速さを上げるよりも、一歩一歩の動作を大きく、丁寧に行うことが重要です。
水の抵抗に逆らって脚を動かすことで、下半身の筋力アップに効果的にアプローチできます。

リズミカルな呼吸を止めずに行う

有酸素運動である水中ウォーキングでは、深くリズミカルな呼吸を続けることが非常に重要です。
運動中に息を止めてしまうと、筋肉が硬直し、血圧が上昇する原因にもなります。

基本的には「スッ、スッ、ハッ、ハッ」といったように、2回吸って2回吐くようなリズムを意識すると、安定した呼吸を保ちやすくなります。
鼻から息を吸い込み、口からゆっくりと吐き出す腹式呼吸を心がけることで、リラックス効果が高まり、より多くの酸素を体内に取り込むことができます。
常に呼吸を止めないことを意識し、運動を続けましょう。

【目的別】効果をさらに高める4つの歩き方

水中ウォーキングの基本的なフォームに慣れてきたら、次は目的に合わせて歩き方に変化を加えてみましょう。
動きを少し変えるだけで、特定の部位に集中してアプローチしたり、運動強度を高めたりすることが可能です。

ここでは、シェイプアップや筋力強化など、具体的な目標達成に役立つ4種類の歩き方を紹介します。
これらのエクササイズを日々のメニューに取り入れ、トレーニングの効果をさらに高めましょう。

お腹周りを引き締める「ひねり歩き」

お腹周り、特に脇腹の引き締めたい場合は「ひねり歩き」が効果的です。
基本のフォームで歩きながら、上半身を大きく左右にひねる動作を加えます。
具体的には、右ひざを上げるタイミングで、体を右にひねりながら左のひじを右ひざに近づけるようにします。
これを左右交互に繰り返します。

この動きは、腹斜筋をはじめとする腹筋群をダイレクトに刺激するため、ウエストのシェイプアップに役立ちます。
体をひねる際は、お腹の筋肉が使われていることを意識するのがポイントです。
バランスを崩さないよう、体幹を安定させながら行いましょう。

太ももの内側と外側に効かせる「横歩き」

普段の生活ではあまり使われない、太ももの内側と外側の筋肉を鍛えるには「横歩き」が適しています。
進行方向に対して横向きになり、カニのように歩きます。
まず、進行方向の脚を肩幅より少し広く踏み出し、次にもう一方の脚を引き寄せます。
これをリズミカルに繰り返します。

左右の脚を均等に鍛えるため、一定の距離を進んだら進行方向を変え、反対側も同様に行いましょう。
この横歩きは、内転筋や外転筋を効果的に刺激し、太もも全体の引き締めやO脚・X脚の改善、ヒップラインを整える効果が期待できます。

ヒップアップを目指す「大股の後ろ歩き」

お尻のたるみを解消し、ヒップアップを目指すなら「大股の後ろ歩き」に挑戦してみましょう。
前歩きとは逆方向に、後ろ向きに進む歩き方です。
バランスを保つため、視線は進行方向を向き、周囲の安全を十分に確認しながら行います。
つま先で着地し、かかとで地面を蹴るように意識しながら、できるだけ大股で歩くのがポイントです。

この動きは、お尻の大殿筋や太ももの裏側にあるハムストリングスを重点的に鍛えることができます。
普段使わない筋肉を刺激するため、ヒップラインの引き締めに高い効果を発揮します。

下半身全体を鍛える「もも上げ歩き」

下半身全体の筋力を総合的に高めたい場合は、「もも上げ歩き」がおすすめです。
背筋を伸ばした基本姿勢を保ちながら、太ももを左右交互に、できるだけ高く引き上げて歩きます。
ひざが腰の高さまで上がるのを目標にしましょう。
この動作は、太ももの前面やお尻の筋肉はもちろん、お腹の深層部にある腸腰筋を効果的に鍛えます。

腕を大きく振る動作を組み合わせることで、上半身も同時に使い、二の腕やふくらはぎにも刺激を与えることができます。
全身の筋肉を使い、運動強度を高めるのに最適な歩き方です。

どれくらいの頻度で歩けばいい?目的別の時間と回数の目安

水中ウォーキングの効果を実感するためには、自分の目的に合った頻度と時間で継続することが大切です。
ダイエットを目指すのか、健康維持が目的なのかによって、適切な運動の目安は異なります。

ここでは、目的別に最適なトレーニングの頻度、1回あたりの時間、回数の目安を紹介します。
1ヶ月、3ヶ月、半年と継続することで体の変化を感じやすくなるため、無理のないプランを立てて実践しましょう。

ダイエット目的なら週3回・30分以上を目指そう

ダイエットを目的とする場合、脂肪燃焼効果を高めるためには、ある程度の頻度と時間が必要です。有酸素運動による脂肪燃焼は運動開始直後から始まりますが、運動開始から20分程度継続することで、体脂肪の分解が早まり、脂肪燃焼効果が高まると言われています。そのため、1回の運動時間は最低でも20分~30分以上を目安にしましょう。これを週3回の頻度で実践するのが理想的です。

慣れてきたら、運動時間を60分(1時間)まで延ばしたり、歩き方のバリエーションを増やしたりすることで、さらに消費カロリーを高めることができます。定期的に続けることで、1ヶ月後には体の引き締まりを、3ヶ月後には体重の変化を実感しやすくなります。

健康維持やリハビリなら週1〜2回から無理なく続ける

健康維持や体力向上、リハビリテーションを目的とする場合は、体に過度な負担をかけず、無理なく続けることが最も重要です。
まずは週1〜2回の頻度から始めてみましょう。
1回の運動時間は20分から30分程度でも十分な効果が期待できます。

体力に自信がない場合は、10分程度の短い時間からスタートし、体の調子を見ながら徐々に時間を延ばしていくのがおすすめです。
大切なのは頻度や時間よりも、習慣化して長く続けることです。
定期的に体を動かすことで、血行促進や筋力維持に繋がります。

まとめ

水中ウォーキングは、水の抵抗や浮力を利用することで、ダイエットや健康維持に高い効果が期待できる運動です。
関節への負担が少なく、初心者や体力に自信がない人でも安全に始められる点が大きな魅力です。
正しいフォームを身につけ、目的に合わせた歩き方を取り入れることで、その効果をさらに高めることができます。
多くのフィットネスクラブでは、水中ウォーキングのレッスンやクラスが用意されているため、近くの施設を探して参加してみるのも良いでしょう。

運動後はストレッチで体をほぐしたり、施設に併設されたお風呂やサウナを利用したりすることで、心身ともにリフレッシュできます。

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