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瞬発力(パワー)

運動

ジャンプで、かけっこが速くなる⁉

瞬発力は、筋肉を素早く収縮させて、大きな力を短時間で発揮する能力です。
筋パワーともよばれ、走る・跳ぶ・投げる・蹴るといった動作に必要な体力要素です。

瞬発力は、水泳・体操・ダンス・陸上競技・サッカー・バスケットなど様々なスポーツ競技において、パフォーマンスに大きく関わっています。水泳ではスタートやターン、タイムを競い合うためのパワー、体操のロイター板での踏み切り、ダンスのメリハリある動きなどはイメージしやすいかもしれません。球技においては、瞬発力が向上すると、試合中の移動スピードが向上したり、ジャンプ力が増して空中での競り合いが強くなったりもします。

「筋力×スピード」で表される瞬発力の向上には、筋力とスピードの両方を高める必要があります。子どもの時期は、神経系や筋力の発達が急速に進むため、適切なトレーニングを行うことで瞬発力が大きく向上します。特に、“ゴールデンエイジ”と呼ばれる6~12歳頃は、神経系が急速に発達する時期でスピード能力を向上するのに適した時期とされています。
この時期に適切な瞬発力トレーニングを取り入れることで、筋力が強化されるだけでなく、神経系の発達が促進され、素早く、効率的な動きができるようになります。

瞬発力を向上させる一つの方法として、ジャンプトレーニングがあります。
図は、そのジャンプトレーニングが、疾走速度を向上させることを確かめた研究結果です。

図|トレーニング前後の50m走における平均速度の比較​

ジャンプトレーニングには、その場ジャンプ・しゃがんでから一気に跳ぶスクワットジャンプ・障害物(ミニハードル等)ジャンプ・台へ跳び上がるボックスジャンプ・片足ジャンプなどのバリエーションがあります。ただし、成長期の子どもには、無理のない範囲で行うことが大切です。また、縄跳びやケンケンパなどは,低年齢の子どもが楽しく遊びながら瞬発力のトレーニングを行うことができます。走る練習に、跳ぶトレーニングを加えることで、より“かけっこが速く“なるかもしれません。

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子どもが瞬発力をトレーニングすると、運動能力や競技パフォーマンスが高まるだけではなく、骨密度や心肺機能も向上します。その他にも集中力や記憶力、自己肯定感(自分自身への自信や自己評価が高い状態)の向上など、多くのメリットが得られます。さらに、生活習慣病や転倒の将来的なリスクの低減にも繋がります。

以上のように、瞬発力を鍛えることで、多くのメリットが得られ、その後の運動能力や健康に大きな影響を与えることがわかっています。子どもの頃に瞬発力を鍛えることは、とても重要です。ジャンプやダッシュなどの運動やケンケンパや鬼ごっこ、縄跳びなどの遊びを積極的に取り入れましょう。

食事

瞬発力(パワー)をつけるには
何を食べたらいいの?

水泳・体操・ダンス・陸上競技・サッカー・バスケットなど瞬発力を発揮するためには、 強い筋力が求められます。筋肉の材料となる良質なたんぱく質食品を充分に摂りましょう。

良質のたんぱく質を含む食品とは、からだ作りに欠かせない必須アミノ酸の組成が理想的に 含まれている肉類、魚類、卵類、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品のことをいいます。(表1)

図1|良質のたんぱく質を多く含む食品例​

種類の異なる良質のたんぱく質を含む食品を2種類以上組み合わせて食べるようにしましょう。

また、ごはんやパン、めん類などの糖質(エネルギー)をしっかり確保することも 大切です。良質のたんぱく質を含む食品をしっかり摂ったとしても、エネルギー源を食事からきちんととれていなければ、体たんぱく質(筋肉などからだの中のたんぱく質)の分解が 促されエネルギーを供給するようになります。
そのため、以下の献立例のように、糖質(エネルギー)とたんぱく質をはじめとしたバランスのよい食事を摂ることが理想的です。

【献立例】ごはん/にんじんとほうれん草のみそ汁/筑前煮/シーフードフライ/きゅうりとわかめの酢の物/りんご/牛乳​

この献立例では、魚介類のフライと筑前煮の鶏肉というように、良質のたんぱく質を含む食品を2種類以上組み合わせています。その他、摂取したたんぱく質がエネルギー源として使われないようにするために、ごはん(主食)をしっかりとれるようにしています。

また、筋肉の瞬発的な動きを良くするために、ビタミンやミネラルも副菜、果物、乳製品でバランスよく摂るようにしましょう。
できることから、生活の中に取り入れてみましょう。

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