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ヨガとピラティスの違いとは?効果や目的別の選び方を初心者向けに解説
ヨガとピラティスは、マットの上で行う動きやポーズが似ているため混同されがちですが、その起源や目的、効果には明確な違いがあります。
この記事では、ヨガとピラティスとの違いとは何かを5つのポイントで比較し、どのような目的を持つ人にそれぞれが向いているのかを初心者にも分かりやすく解説します。
それぞれの効果を理解し、自分に合った選択をするための参考にしてください。
まずは結論!あなたの目的別おすすめはヨガ?ピラティス?
ヨガとピラティスのどっちがいいか、もしくは自分にはかどっちが向いているかわからない、という方のために結論からお伝えします。
心と体の両方をリラックスさせ、精神的な安定や柔軟性の向上を求めるならヨガがおすすめです。

一方、体の歪みを整えて体幹を鍛え、機能的な体づくりを目指すならピラティスが向いています。

この向き不向きは、それぞれの起源や目的の違いから生まれるものです。
心身をリラックスさせたい、柔軟性を高めたいなら「ヨガ」
ヨガは、深い呼吸とともにポーズを維持することで、心身の緊張を解きほぐし、リラックス効果を得たい人に向いています。
自律神経のバランスが整い、ストレス軽減につながるでしょう。
また、様々なポーズを通して筋肉をゆっくりと伸ばすため、身体の柔軟性を高める効果も期待できます。
ストレッチ要素が強く、継続することで関節の可動域が広がり、しなやかな身体を目指せます。
特に、暖かい環境で行うホットヨガは、発汗作用が高く、より柔軟性を引き出しやすいとされています。
体の歪みを整えたい、体幹を鍛えたいなら「ピラティス」
ピラティスは、体の深層部にあるインナーマッスルを意識しながら動くことで、体幹を強化し、骨格の歪みを整えたい人に最適です。
特に背骨や骨盤を正しい位置に安定させる効果が高く、猫背や反り腰といった姿勢の改善につながります。
もともとリハビリ用に開発されたエクササイズであるため、身体の正しい使い方を学びながら、機能的な筋肉を鍛えることができます。
ピラティスは単なる筋トレとは異なり、しなやかでバランスの取れたボディラインづくりを目指せます。
ヨガとピラティスの基本的な違いを5つのポイントで比較
ヨガとピラティスは一見すると似ていますが、その背景やアプローチには大きな違いがあります。
ここでは、「起源」「目的」「呼吸法」「動き」という5つの重要なポイントに焦点を当て、両者の違いを具体的に比較しながら解説します。
これらの違いを理解することで、なぜ得られる効果が異なるのか、そしてどちらが自分の目的に合っているのかがより明確になるでしょう。
違い① 起源:ヨガは古代インドの修行法、ピラティスはリハビリが発祥
ヨガの起源は古く、約4500年前の古代インドが発祥とされています。
元々は心と身体、魂を結びつけるための修行法であり、瞑想を通じて精神を統一し、心の安定を得ることを目的としていました。
ポーズ(アーサナ)や呼吸法(プラーナヤーマ)は、そのための手段として発展してきたものです。
一方、ピラティスは20世紀初頭にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏によって考案されました。
第一次世界大戦中に負傷した兵士のリハビリテーションとして開発されたのが始まりであり、身体の機能を回復させ、強化することに重きを置いています。
違い② 目的:ヨガは心の安定、ピラティスは身体機能の向上がメイン
ヨガは「心身の調和」を最終的な目的としています。
ポーズや呼吸法、瞑想を通して自分自身の内面と向き合い、ストレスの軽減や精神的な安定を目指します。
身体的な効果ももちろんありますが、それらは心の安定を得る過程で得られるものと捉えられています。
対してピラティスは、身体機能の向上を主な目的とします。
特にインナーマッスルを鍛えて体幹を安定させ、正しい骨格を意識することで、身体のパフォーマンスを高めることを重視します。
身体を正確にコントロールする能力を養うことに焦点を当てている点が特徴です。
違い③ 呼吸法:ヨガは副交感神経を優位にする「腹式呼吸」
ヨガでは、主に「腹式呼吸」が用いられます。
これは、鼻からゆっくりと息を吸い込みお腹を膨らませ、鼻からゆっくりと息を吐きながらお腹をへこませる呼吸法です。
腹式呼吸は、リラックス状態のときに働く副交感神経を優位にする効果があります。
この深い呼吸によって心拍数が落ち着き、心身の緊張が緩和されます。
ポーズを維持しながらこの呼吸を繰り返すことで、瞑想的な状態に入りやすくなり、精神的な落ち着きと集中力の向上を促します。
心と体のつながりを意識する上で、呼吸は非常に重要な要素です。
違い④ 呼吸法:ピラティスは交感神経を活性化させる「胸式呼吸」
ピラティスでは、主に「胸式呼吸」が用いられます。
鼻から息を吸って胸郭(肋骨)を広げ、口から細く長く息を吐きながら胸郭を閉じていくのが特徴です。
この呼吸法は、活動時に働く交感神経を適度に活性化させ、エクササイズ中の集中力を高める役割があります。
常にお腹を意識して締めた状態で行うため、体幹を安定させながら手足を動かすことが可能になります。
筋肉に酸素を送り込み、体を動かすためのエネルギーを生み出すことをサポートし、エクササイズの効果を最大限に引き出すために不可欠です。
違い⑤ 動き:ヨガはポーズを維持する静的な動き、ピラティスは常に動き続ける動的なエクササイズ
ヨガの動きは、一つのポーズ(アーサナ)を完成させ、その状態をゆっくりと維持する「静的」なものが中心です。
ポーズをキープする中で、自身の身体や呼吸に意識を向け、心と体のバランスを整えていきます。
寝ながら行うポーズも多く、無理のない範囲で身体の柔軟性を高めていきます。
一方、ピラティスは常に身体を動かし続ける「動的」なエクササイズです。
流れるように次々と動きを繋げながら、インナーマッスルを意識し、身体のコントロール能力を高めることを目指します。
主にマットの上で行うものと、専用のマシンを使って行うものがあります。
【目的別】ヨガがおすすめな人の特徴

ヨガは、心身のバランスを整え、内面からの健やかさを求める人に特に適しています。
日々のストレスから解放されたい、身体の柔軟性を高めたい、あるいは激しい運動は避けたいけれど心身のコンディションを整えたい、と考えている人にはヨガがおすすめです。
ここでは、具体的にどのような目的や志向を持つ人にヨガが向いているのかを3つの特徴に分けて解説します。
ストレスを解消してメンタルを整えたい人
ヨガは、深い呼吸と瞑想を組み合わせることで、乱れがちな自律神経のバランスを整える効果が期待できます。
日常生活で感じるプレッシャーや不安から意識を離し、自分自身の内側に集中する時間を持つことは、精神的なリフレッシュにつながります。
ポーズをとる中で今の自分の心と体の状態を静かに観察することで、思考が整理され、ストレスが軽減されるのを感じられるでしょう。
日々の忙しさの中で精神的な疲れを感じている人にとって、ヨガは心を穏やかにする時間となります。
しなやかで柔軟性のある身体を手に入れたい人
ヨガのポーズは、筋肉をゆっくりと時間をかけて伸ばしていくものが多く含まれています。
普段の生活ではあまり使わない筋肉を刺激し、関節の可動域を広げることで、身体全体の柔軟性が向上します。
継続的に行うことで、肩こりや腰痛といった筋肉の硬直が原因で起こる不調の緩和も期待できるでしょう。
力強い筋肉をつけるというよりは、伸びやかでしなやかな身体づくりを目指す人に適しています。
硬くなった身体をほぐし、軽やかで動きやすい身体を手に入れたい人におすすめです。
激しい運動よりもゆったりとした動きを好む人
ヨガは、競争や記録を目指すものではなく、自分自身のペースで心地よさを感じながら行うことを大切にします。
そのため、運動経験が少ない人や、体力に自信がない人でも安心して始めることが可能です。
一つひとつのポーズを丁寧に行い、呼吸と動きを連動させるゆったりとした流れは、心身に過度な負担をかけません。
激しいトレーニングのような息切れや疲労困憊感はなく、むしろ終わった後には心地よい爽快感を得られることが多いです。
穏やかな動きの中で自分と向き合いたい人に最適です。

【目的別】ピラティスがおすすめな人の特徴

ピラティスは、身体の機能的な側面に焦点を当て、強くしなやかな体幹を作り上げたい人に特に適しています。
姿勢の崩れが気になる、体のラインを引き締めたい、あるいは怪我の予防やパフォーマンス向上を目指したい、と考えている人にはピラティスがおすすめです。
ここでは、具体的にどのような目的を持つ人にピラティスが向いているのかを3つの特徴に分けて解説します。
猫背や反り腰などの姿勢を改善したい人
ピラティスは、背骨や骨盤を支えるインナーマッスルを効果的に鍛えることで、身体の土台を安定させます。
これにより、無意識のうちに崩れてしまった姿勢を正しい位置へと導く効果が期待できます。
特に、デスクワークなどでなりがちな猫背や、腰に負担のかかる反り腰の改善には最適です。
エクササイズを通じて、正しい身体の使い方や骨格のポジションを意識する習慣が身につくため、日常生活での立ち姿や座り姿も自然と美しくなります。
根本から姿勢を見直したい人に向いています。
インナーマッスルを鍛えて体を引き締めたい人
ピラティスは、体の表面にある大きな筋肉(アウターマッスル)だけでなく、深層部にあるインナーマッスルに重点的にアプローチします。
体幹を強化することで、内臓を正しい位置に保ち、ぽっこりお腹の解消やウエスト周りの引き締めに繋がります。
筋肉が大きくなりすぎるのではなく、細くしなやかな筋肉がつくため、女性らしいメリハリのあるボディラインを目指せます。
見た目の美しさだけでなく、身体の内側から引き締まった、機能的な体づくりをしたい人に最適です。
怪我をしにくい、機能的な身体づくりを目指す人
ピラティスは、もともとリハビリテーションのために開発された経緯があり、身体に過度な負担をかけずに、安全かつ効率的に身体機能を向上させることができます。
体幹が安定し、関節の可動性が高まることで、身体の動きがスムーズになります。
これにより、日常生活での動作が楽になるだけでなく、スポーツのパフォーマンス向上や怪我の予防にも繋がります。
自分の身体を正確にコントロールする能力を養い、長く健康的に動ける身体の基盤を築きたい人におすすめです。

ヨガとピラティスに関するよくある質問
ヨガとピラティスのどちらを始めようか検討している方から、よく寄せられる質問がいくつかあります。
ダイエット効果、初心者の始めやすさ、そして両方を併用するメリットなど、具体的な疑問について解説します。
自分に合った選択をするために、これらの回答を参考にしてみてください。
多くのスタジオでは体験レッスンが用意されているため、実際に試してみるのも一つの方法です。
ダイエットやボディメイクにはどちらがより効果的ですか?
ボディラインの引き締めなど、ボディメイクを主目的とするならピラティスがおすすめです。
インナーマッスルを鍛えることで、特にウエスト周りを効果的にシェイプアップできます。
一方、ヨガも継続することで基礎代謝が上がり、痩せやすい体質を目指せるため、ダイエット効果が期待できます。
運動経験がほとんどない初心者でも始めやすいのはどちらですか?
どちらも初心者向けのプログラムが充実しているため、運動経験がない方でも安心して始められます。
ゆったりとした動きやリラックス効果を重視するならヨガ、体の正しい使い方から学びたいならピラティスがおすすめです。
自分の好みや目的に合わせて選ぶと良いでしょう。
ヨガとピラティスを併用すると、どのような相乗効果がありますか?
ヨガとピラティスの併用には大きなメリットがあります。
ヨガで柔軟性を高め、ピラティスで体幹の安定性を強化することで、よりしなやかで力強い、バランスの取れた身体を目指せます。
両方を組み合わせることで、心と体の両面からアプローチできるのが魅力です。
どちらも行うことで、それぞれの効果をより高めることが可能です。
まとめ

ヨガとピラティスは、似ている動きがありながらも、その起源、目的、アプローチにおいて明確な違いが存在します。
ヨガは古代インドの修行法にルーツを持ち、腹式呼吸を用いて心身の調和とリラックス、柔軟性の向上を主な目的とします。
一方、ピラティスはリハビリテーションを起源とし、胸式呼吸を用いながら体幹のインナーマッスルを強化し、姿勢改善や身体機能の向上を目指すエクササイズです。
最終的にどちらを選ぶかは、自分が何を最も重視するかによります。
精神的な安定やストレス解消を求めるならヨガ、姿勢改善やボディメイクをしたいならピラティスが適していると言えるでしょう。
最近はヨガ・ピラティスとも専門のスタジオも増えています。一方で、スタジオレッスンがあるスポーツクラブでは、ヨガもピラティスも自由に参加できます。まずは両方に参加してみて自分のお気に入りを見つけたり、その日の体調や気分によって参加するレッスンを変えてみたりと、これからヨガやピラティスにチャレンジしてみたいという方にとてもおすすめです。


