会員インタビュー:体と心が健康だから、好きなことにチャレンジできる


「元気」とは、一体どこからあふれてくるのでしょうか。心と体がうまく連動すると、自然と活力がみなぎってきます。92歳の川村喜久子さんは週に2回、500mを泳ぐことが生活のリズムとなり、健やかに暮らしています。人工股関節置換手術を受けた杉本比呂美さんは、同手術後に運動を敬遠する人が多い中、コツコツと努力を積み重ねてできることを着実に取り戻し、大きな夢を持っています。セントラルスポーツに通うことが暮らしの一部となり、心や体の健康を実現しているお二人にお話を伺いました。

水泳が健康の秘訣。83歳で「ねんりんピック高齢者賞」を受賞
川村喜久子さん(住ノ江店)


92歳にして元気ハツラツ。週に2回の水泳を現在も楽しんでいる住ノ江店の川村喜久子さん。58歳の頃にスポーツジムで運動を始めました。そもそも、どのようなきっかけでジムに通おうと思ったのでしょうか。

「義理の母を介護しているときに、娘がストレス発散のためにも運動をした方が良いとすすめてくれたことがきっかけです。それならば、泳げない自分を変えてみよう、泳げるようになってみようとレッスンを受けるようになりました。少しずつでも泳げるようになっていくのが楽しくて、初めて25mを泳げるようになった時のことは、今でも鮮明に覚えています」

その後も、楽しみながら水泳を続けてきた川村さんですが、大きな節目になったのは2015年の83歳の時。自由形の50mと25mで「ねんりんピック(全国健康福祉祭)」に出場し、初参加で高齢者賞を受賞しました。

「セントラルスポーツに入って最もうれしかったできごとです。大きな錦帯橋の図柄の盾までもらって、とても大切な思い出になりました。水泳の種目には153名の女性が参加して、そのうち80代が私を含めて7名でした。出場できたことも受賞できたことも、セントラルで運動を続けてきたおかげだと思います」

良いと思ったことは継続する。日々の積み重ねが健康の秘訣


92歳という年齢を思わせないほど元気にあふれている川村さん。現在は水泳だけに絞ってトレーニングを継続しています。なぜ、これまで水泳を続けてくることができたのでしょうか。

「継続は力なりという言葉を信じて、良いと思ったことは続ける性格です。40代の頃、朝起きたら腹筋を50回することを決めたのですが、それが今でも続いています。水泳も同じように、良いと思ったから今まで続けることができました。もうこの歳なので、以前のようにジムも何もかもこなすというわけにはいきませんが、水泳は高齢になっても続けることができます。何よりも泳いだら気持ち良いですから」

一度始めたことをやめるのは気持ちが悪いと笑う川村さん。魚と肉を交互に食べるようにするなど食事にも気を配り、気楽にくよくよしないで生きることが健康への近道だと話してくれました。その元気な姿に住ノ江店に通う人たちも勇気付けられている様子。

「水泳をしていたら、『私もその年齢まで健康でいられるようにがんばります』とか、『目標です』と話してくれる人がいて、私は幸せだなと感じます。今後の目標は、『ねんりんピック』の最高齢者賞を受賞すること。近隣府県で開催されたら参加して狙ってみたいですね」

そう話す川村さんが最近うれしかったこととして挙げたのは、住ノ江店で初めてのプラチナ会員になったこと。これからの目標についてお聞きすると、「102歳になってもプールで週3回泳いでいる方をテレビで観ました。その人を目標にしたいですね」とのことでした。元気に水泳を続ける川村さんを、セントラルスポーツは今後も応援していきます。

手術から回復する日々のなかにセントラルがあった
杉本比呂美さん(芦屋店)


芦屋店ができた1986年から法人会員として、2010年からは個人会員としてセントラルスポーツで汗を流す杉本比呂美さん。若い頃からダンスが大好きで、ジャズ、ストリート、ヒップホップなど、さまざまなダンスをずっと楽しんできました。入会のきっかけも、ダンスのために体幹を鍛えたかったから。

長く健康的な暮らしを続けてきた杉本さんですが、7年ほど前から股関節に痛みが出るようになったそう。そして、痛みに耐えかねた4年前に人工股関節置換手術を決意。手術は成功しましたが、股関節の可動域が狭くなって筋肉も落ち、杖をつきながらの退院になりました。

「手術を受けたことで痛みはなくなりました。でも、できなくなってしまったことも多くて、これからどうしようかと。でも、今できることをやろうと前を向くことにしました」

手術後は動かさないと関節が固まってしまうため、一生懸命にリハビリに励んだという杉本さん。退院したのは、ちょうど新型コロナウイルスが蔓延した第一波の時でセントラルスポーツは休業中。退院から一か月後、マスク着用やソーシャルディスタンスなどのルールができて芦屋店が再始動しました。もともと大好きだった「シェイプパンプ」や「ファイトアタックBEAT」といったプログラムにも可能な範囲で参加。ストレッチやマシントレーニングを取り入れるなど、復活に向けて努力を重ねたそうです。

「関節の可動域が狭いので、最初はかがむことすらできませんでした。他の人と同じようには動けませんが参加しても良いですかと聞いて、レッスンに参加していましたね。顔馴染みのインストラクターさんも、どうぞどうぞと快く受け入れてくださり、自分なりに前へと進んでいきました」

夢があるから人生が輝く。ホノルルマラソン出場を目指して


転機となったのは、杉本さんの事情を知っていたインストラクターが、北村トレーナーのパーソナルトレーニングを紹介してくれたこと。柔道整復師の資格を持つ北村トレーナーは、股関節の機能回復に詳しく、杉本さんの現状で可能なトレーニングをどんどん提案してくれたそうです。

「最初は可動域が広がるストレッチと、筋肉を取り戻す運動でした。しばらく続けていましたが、すぐに効果は見えません。でも、北村先生を信頼して、ただただ提案してくれたトレーニングをがんばりました。そうしたら、半年ぐらい経過した頃にかがめるようになってきたのです!」

その後もトレーニングを継続すると、下半身に力が入るようになり始め、片足立ちもできるようになっていきました。「シェイプパンプ」や「ファイトアタックBEAT」も、徐々にみんなと同じ動きができるようになり始め、実生活にも大きな変化が出てきました。

「階段の上り下りはずっと手摺を持ちながらでした。特に下りる時が怖くて。一段ずつ足を揃えるような下り方でしたが、今では片足で一段ずつ下りられます。これは北村先生と、最も喜びを分かち合った思い出になっています」

杉本さんのダンスや機能改善についての要望を、北村トレーナーは積極的に取り入れてトレーニングのメニューを作ります。そのメニューに日々、励んでいるという杉本さんにとって、セントラルスポーツとはどのような場所で、これからをどのように考えているのでしょうか。

「生活の一部です。仕事から帰って軽く食事をしたらセントラルに行くことが、長年のルーティン。調子が悪い日でも、行かないとストレスになるので通っています。最近、特に強く願っているのは、以前から走ってみたかった『ホノルルマラソン』に出場することですね。そして、私の人生になくてはならないのがダンス! 毎年恒例の発表会が控えているところなんです」

何にでもチャレンジして、自らに合うものを探して取り入れていく。そして、世界を広げていくことが、人生を楽しむ秘訣だと杉本さんは教えてくれました。チャレンジを続ける杉本さんをセントラルスポーツはこれからも応援していきます。