カラダにイイこと習慣：イミダゾールジペプチド

イミダゾールジペプチド

疲労が溜まったり、ハードに体を動かすことで、
免疫力が低下することがあります。

トライアスロンやマラソンの後に、風邪をひいたりと
体調不良になりやすいことが知られています。

近年、渡り鳥の羽の付け根に、
ある種の疲労回復物質が
多く含まれていることが判明しました。
2つのアミノ酸が結合した物質で、
その名をイミダゾールジペプチドといいます。

渡り鳥が長距離を飛ぶことができるのは、
体内でこの物質を合成しているからだと考えられており、
回遊魚のマグロやカツオにも、
この物質は豊富に含まれています。

そして、私たち人間の体内にも存在し、
脳や骨格筋に豊富に含まれていることが
分かってきたのです。
さらに、強力な抗酸化作用を有し、
体内に発生した活性酸素が細胞機能の低下を防ぐので、
疲労の根本原因を取り除く作用があると言えます。

そもそもイミダゾールジペプチドは、
アミノ酸が2つ結合してできた物質で、
消化吸収された時点で2つのアミノ酸に分解され、
血液によって体内に運ばれます。

そして疲れの原因となる「脳」や「骨格筋」には、
アミノ酸をイミダゾールジペプチドに
再合成する酵素が豊富に存在します。
また、他の成分にはない最大の特徴は
アミノ酸に分解された状態で体内を巡り、
必要とされるピンポイントで
再合成して力を発揮する点です。

人がイミダゾールジペプチドを摂取すると、
肉体的な疲労感を軽減し、
脳にも作用して疲れた自律神経などの回復にも
効果が認められることがわかっています。
疲労予防のみならず、疲労回復力を高める効果が
あるといわれています。